自動化は人を駄目にする? 〜用法用量を守って正しく使いましょう〜
ベルフェイス株式会社の野田(@rakushitainoda)です!
前日の方の衝撃的な内容がきっかけに業務ハックがトレンド入りしたようでプレッシャーが否めませんが、元気出して書いていきたいと思いますw
前の方のエントリー
業務ハックしてクビにならないために|ふらふら @hrfr84 #note
(IT業界育ちの野田には非常に衝撃的な内容でした…)
野田はISer営業生まれ、SFDCでSDRをちょっとだけ経験後、仕事の仕組みを自分で作ってみたくなってとりあえずベンチャーいってみよ!というノリでベルフェイスに入り、ユーザサポートチームを立ち上げ走らせ、片手間で業務ハック的なことをやっていたらそっちの方が忙しくなり本業になったというニンゲンです。
得意領域はSalesforce、MotionBoard(BI)。DataSpiderCloud、Marketoを勉強中。コーディングはできません。
業務ハック→既存業務における工数削減、または難解なビジネス課題を業務ツールに落とし込む、という考え方とすると
ベルフェイスでは経営企画室配下のビジネスイネーブルメント(business enablement)略してビジブルというチームがそれを担っています。
セールスイネーブルメント、という言葉はまだトレーニング文脈で使われることが多いですが、もっとばっくりした「ビジネスを可能にする下地づくり」を担当してるチームです。
野田はビジブル所属の業務ハッカーということになりますね。
担当領域は以下の通り。野田は2、3のあたりをメインにしてますが他は野田の上司(@shimizt)がだいたいやってます。
(やることが多すぎて上司が最近痩せてきた気がする。一緒にやってくれる人絶賛募集中。楽しいよ!)

ていうかぶっちゃけ既存の部署がまかなえてないことなんでも。
でもただのなんでも屋ではなくて、事業がきれいに回るようにすることがミッションなので、必要ならば新しいポジションを作りにいったりとか、も考えて動いたりしてます!
さて本題ですが、今回はみんな大好き「自動化」について今年よく考えたことをアウトプットしたいと思います。
2017〜2018年は入力業務を減らすための自動化を大変よく作りました。
WEBから問い合わせがあったら手動で取引先と取引先責任者を入力する
商談はとりあえず登録してあるけど中身スカスカ
ライセンス数のカスタム項目が何者かによってテキストデータ型で作成されており「なぜかレポートで集計できないんですけど…😢」
受注したらChatworkに契約書をアップ(Salesforceではない。なぜならSalesforceをみんな見てないから…)
という状態でSalesforceが完全に”ただのめんどくさいやつ”になっていたのを、革命を起こしたのが自動化だったわけです。
(Chatworkって、ユーザを無効化だか削除するとその人がアップロードしたファイルも消えるらしいんですよね。この後これに泣かされたのはまた別のお話…)
この業務ハックアドベントカレンダーを見るような方にはなんてこともありません。
商談が成立されたらChatterに企業名/数量/金額/受注コメントを添えて受注速報を流すプロセスビルダーを作りました。
営業の人「スゲーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
業務ハック冥利に尽きますよね。
(思えばこの瞬間が野田の業務ハックキャリアの第一歩だったかもしれません)
(SFDCにいたんだからSalesforceの機能めっちゃ知ってるんだよね?と言われるんですけど全然そんなことないです…。ぶっちゃけ売るのと運用とは必要な知識が全然別物…複雑なツールこそそんな気がします)
そこから野田はたくさんの自動化を作り始めました。
😇<イイヨイイヨ!!
😇<イイヨイイヨ!!! ヤッチャオヤッチャオ!!!!!!!
こうして野田は多くの自動化をリリースしていきました。
メンバー①「野田さん、項目Bってなんでこの日付入ってるんですか?」
のだ「君がここ(項目A)にこれを入れたからやで!マニュアルにも書いてあるで!」
メンバー①「イレギュラーでこの日付じゃなくなるんですけど」
のだ「数式項目だから無理…😭」
メンバー①「じゃあイレギュラーの時用のカスタム項目作ってください」
のだ「イヤアァァァァァ😭」
また別の日
のだ「Salesforceの商談には12ヶ月更新になってて申込書は6ヶ月契約になってるけど…?」
メンバー②「自動的に入ってたんで見てませんでした」
のだ「見てほしーな…差し戻すネ…😭」
メンバー③「のださーん」
︙
業務の中に自動化を取り入れると、ものによっては
上記のような現象が起こります。
身を以て勉強になりました。
今は現場からの「めんどくさい…」という声にも向き合いながら、然るべきところにのみ自動化が働くように、整備を進めているところです。
(でも意外と、項目の意味をちゃんと説明して、自分が入力しなくてはいけない意味を理解してくれれば、ちゃんと入力してくれるものです。
敵同士になってはいけないのである。)
あとは「啓蒙」と「コミュニケーション」!!!
最近はデータ整備を司るデータオペレーションのポジションも野田の配下で動かすようになりましたが、自動でやること、オペレーションでやること、現場の責任でやること、それ以外はイレギュラーとすること、を決めて(どんなに流動的でも、一旦決める)とにかく回す。そして定期的にレビューする。
自動化しても、PDCAは自動化されない(当たり前だけど)
ご存知の通り、チェックする必要のないもの、完全に同じ意味を持つ複数の項目に同じデータを入力する必要のある業務などに、自動化は大変有効です!!
前半で挙げた自動化で、今も大活躍している仕組みもありますね。
受注通知や、最終活動ステータスは少しずつ形を変えていますが今も好評です。
(受注通知とか標準機能にしてもいいと思うんだけどね。どこに聞いても皆やってるよね)
これってもしや、もうだいぶ前から遠い未来の問題のように言われ続けている「ヒトとロボットの共存問題」の一つなのかな
と、思ったり思わなかったり。
2020年も用法用量を守って、自動化と仲良く暮らしていきたいです。
おわり🎄🎅🏻✨
業務ハックアドベントカレンダー10日目!
前日の方の衝撃的な内容がきっかけに業務ハックがトレンド入りしたようでプレッシャーが否めませんが、元気出して書いていきたいと思いますw
前の方のエントリー
業務ハックしてクビにならないために|ふらふら @hrfr84 #note
(IT業界育ちの野田には非常に衝撃的な内容でした…)
野田はISer営業生まれ、SFDCでSDRをちょっとだけ経験後、仕事の仕組みを自分で作ってみたくなってとりあえずベンチャーいってみよ!というノリでベルフェイスに入り、ユーザサポートチームを立ち上げ走らせ、片手間で業務ハック的なことをやっていたらそっちの方が忙しくなり本業になったというニンゲンです。
得意領域はSalesforce、MotionBoard(BI)。DataSpiderCloud、Marketoを勉強中。コーディングはできません。
ベルフェイスの業務ハック
業務ハック→既存業務における工数削減、または難解なビジネス課題を業務ツールに落とし込む、という考え方とすると
ベルフェイスでは経営企画室配下のビジネスイネーブルメント(business enablement)略してビジブルというチームがそれを担っています。
セールスイネーブルメント、という言葉はまだトレーニング文脈で使われることが多いですが、もっとばっくりした「ビジネスを可能にする下地づくり」を担当してるチームです。
野田はビジブル所属の業務ハッカーということになりますね。
担当領域は以下の通り。野田は2、3のあたりをメインにしてますが他は野田の上司(@shimizt)がだいたいやってます。
(やることが多すぎて上司が最近痩せてきた気がする。一緒にやってくれる人絶賛募集中。楽しいよ!)

ていうかぶっちゃけ既存の部署がまかなえてないことなんでも。
でもただのなんでも屋ではなくて、事業がきれいに回るようにすることがミッションなので、必要ならば新しいポジションを作りにいったりとか、も考えて動いたりしてます!
手作業を減らす、素晴らしき自動化
さて本題ですが、今回はみんな大好き「自動化」について今年よく考えたことをアウトプットしたいと思います。
2017〜2018年は入力業務を減らすための自動化を大変よく作りました。
時は2017年春、野田入社時(社員数10名ちょっとくらい)
WEBから問い合わせがあったら手動で取引先と取引先責任者を入力する
商談はとりあえず登録してあるけど中身スカスカ
ライセンス数のカスタム項目が何者かによってテキストデータ型で作成されており「なぜかレポートで集計できないんですけど…😢」
受注したらChatworkに契約書をアップ(Salesforceではない。なぜならSalesforceをみんな見てないから…)
という状態でSalesforceが完全に”ただのめんどくさいやつ”になっていたのを、革命を起こしたのが自動化だったわけです。
(Chatworkって、ユーザを無効化だか削除するとその人がアップロードしたファイルも消えるらしいんですよね。この後これに泣かされたのはまた別のお話…)
この業務ハックアドベントカレンダーを見るような方にはなんてこともありません。
商談が成立されたらChatterに企業名/数量/金額/受注コメントを添えて受注速報を流すプロセスビルダーを作りました。
営業の人「スゲーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
業務ハック冥利に尽きますよね。
(思えばこの瞬間が野田の業務ハックキャリアの第一歩だったかもしれません)
(SFDCにいたんだからSalesforceの機能めっちゃ知ってるんだよね?と言われるんですけど全然そんなことないです…。ぶっちゃけ売るのと運用とは必要な知識が全然別物…複雑なツールこそそんな気がします)
そこから野田はたくさんの自動化を作り始めました。
- リードに活動履歴を残したらリードのカスタム項目「最終活動ステータス」に活動種別をテキストコピーする
- プロダクトのDBと連携し、ユーザー情報をSalesforceに同期してMAからユーザ向けメルマガを配信できるようにする(最初はプロダクト側のエンジニアさんに協力してもらいましたが今はDataSpiderでやってます)
- 受注時に契約/注文/請求情報/更新商談を作る
😇<イイヨイイヨ!!
- 全部商談から入力したいから取引先情報の項目を商談項目に置いてコピーしてほしい(※これはのちにLightningページのカスタマイズで解消)
- 完了予定日を変更したら受注予定の契約期間の日付も自動で変わるようにして欲しい
- 更新商談が作成された時に既存契約の情報が全部自動的に入るようにして欲しい
😇<イイヨイイヨ!!! ヤッチャオヤッチャオ!!!!!!!
こうして野田は多くの自動化をリリースしていきました。
ロボットに駄目にされた人間たち🤖
〜〜1年後くらい〜〜
2019年、ベルフェイスが100人くらいの会社になってからのある日メンバー①「野田さん、項目Bってなんでこの日付入ってるんですか?」
のだ「君がここ(項目A)にこれを入れたからやで!マニュアルにも書いてあるで!」
メンバー①「イレギュラーでこの日付じゃなくなるんですけど」
のだ「数式項目だから無理…😭」
メンバー①「じゃあイレギュラーの時用のカスタム項目作ってください」
のだ「イヤアァァァァァ😭」
また別の日
のだ「Salesforceの商談には12ヶ月更新になってて申込書は6ヶ月契約になってるけど…?」
メンバー②「自動的に入ってたんで見てませんでした」
のだ「見てほしーな…差し戻すネ…😭」
メンバー③「のださーん」
︙
業務の中に自動化を取り入れると、ものによっては
- そのデータの入力/作成する意味が認識されづらくなる
- イレギュラーに対応できないことがある(BtoBセールスってマジでイレギュラーのデパート)
- 「違ってたら変えてね」の力学は思った以上に働かない
- 人数が増えてくると得に顕著になってくる
上記のような現象が起こります。
身を以て勉強になりました。
今は現場からの「めんどくさい…」という声にも向き合いながら、然るべきところにのみ自動化が働くように、整備を進めているところです。
(でも意外と、項目の意味をちゃんと説明して、自分が入力しなくてはいけない意味を理解してくれれば、ちゃんと入力してくれるものです。
敵同士になってはいけないのである。)
あとは「啓蒙」と「コミュニケーション」!!!
最近はデータ整備を司るデータオペレーションのポジションも野田の配下で動かすようになりましたが、自動でやること、オペレーションでやること、現場の責任でやること、それ以外はイレギュラーとすること、を決めて(どんなに流動的でも、一旦決める)とにかく回す。そして定期的にレビューする。
自動化しても、PDCAは自動化されない(当たり前だけど)
もちろん自動化は素晴らしい
ご存知の通り、チェックする必要のないもの、完全に同じ意味を持つ複数の項目に同じデータを入力する必要のある業務などに、自動化は大変有効です!!
前半で挙げた自動化で、今も大活躍している仕組みもありますね。
受注通知や、最終活動ステータスは少しずつ形を変えていますが今も好評です。
(受注通知とか標準機能にしてもいいと思うんだけどね。どこに聞いても皆やってるよね)
これってもしや、もうだいぶ前から遠い未来の問題のように言われ続けている「ヒトとロボットの共存問題」の一つなのかな
と、思ったり思わなかったり。
2020年も用法用量を守って、自動化と仲良く暮らしていきたいです。
おわり🎄🎅🏻✨
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